糖質制限を続けた人がよく言う言葉があります。
「前より食べていないのに太る」
これは気のせいではなく、体の仕組みとして起こります。
ポイントは 体が防御モードに入ることです。
ここでは、糖質制限をしているのにもかかわらず
食べてないのに太る体ができる理由について説明していきます。
① 糖が不足すると体は「飢餓」と判断する
糖質制限を強くすると体は次のように判断します。
糖が入ってこない
↓
エネルギーが不足している
↓
飢餓状態だ
この飢餓状態を感知すると、
体は生命を守るために省エネモードに入ります。
② 基礎代謝が下がる
では、体が省エネモードに入ると何がおこるのでしょう?
省エネモードに入ると、体はエネルギーを節約するため
次のようなことが起こります。
・体温を下げる
・活動エネルギーを減らす
・内臓のエネルギー消費を減らす
その結果として、基礎代謝が下がります。
例えば、
・「ダイエット前」の消費カロリーが、2000kcal だったとして
・「糖質制限後」の消費カロリーが、1600kcal に減ったりします。
省エネモードに入ると、同じ食事量を摂ったとしても
その分太りやすい体になります。
③ 筋肉が減る
糖質制限をすると
・筋グリコーゲンの低下や
・筋肉の分解が起こります。
筋グリコーゲンの低下というのは、運動や食事制限によって
筋肉内に蓄えられたエネルギー源(糖質)が減少します。
その時に、疲労感やパフォーマンスの低下、
筋肉の分解を引き起こして枯渇する状態のことです。
筋グリコーゲンの低下は、強い長時間の運動や
糖質制限をするダイエットによっても引き起こされやすいです。
筋グリコーゲンが低下することでおきるのは
筋肉のエネルギー不足、疲労感、
パワーやスタミナ不足などを招くことになります。
これを防ぐには運動前後の炭水化物摂取が不可欠です。
運動後30分〜1時間以内の炭水化物の補給が回復のピークとなります。
筋肉は、最大の脂肪燃焼器官です。
そのため、強い糖質制限をすると
次のようなことが起こります。
筋肉が減ると
↓
エネルギー消費量が減少します
↓
体は脂肪が燃焼しないために太りやすくなる
④ ホルモンが変わる
強い糖質制限が長く続くと
・甲状腺ホルモン低下
・レプチン低下
が起きます。
特に重要なのが「レプチン」です。
「レプチン」は、脂肪燃焼をコントロールするホルモンです。
レプチン低下すると
↓
体は脂肪を守る働きを強めます
つまり、痩せにくくなるのです。
⑤ 脳が「太れ」と命令する
強い食事制限をすると、脳はこう判断します。
「このままだと危険だよ!」
すると次のようなことが起こります。
・食欲が増加する
・脂肪が蓄積する
このようなダイエットとは真逆のことが起きます。
これは「ホメオスタシス(恒常性)」という仕組みです。
体は、強い食事制限をすると
元の体重に戻そうとする性質があります。
⑥ 糖質を戻すと一気に太る
いつしか、何かの理由で
糖質制限をやめてしまうことがあるかもしれません。
そんな時、普通の食事に戻すと
体はこうなってしまいます。
・代謝が低下して
・筋肉が減少します
・すると脂肪を溜めやすい状態になります
そこに、ここぞとばかり
今までせっかく我慢して絶っていたのに
大量の糖質が入ると、脂肪蓄積が急加速します。
その結果、リバウンドするというわけです。
それも、前以上の体型になったという、大量の報告もあります。
まとめ
糖質制限で「食べてないのに太る」のには次の流れがあります。
強い糖質制限をすると
↓
体に飢餓の認識が生まれます
↓
すると代謝の低下がおこり
↓
筋肉が減少します
↓
すると脂肪を守るホルモンに変化がおこり
↓
太りやすい体になるわけです
つまり、体が壊れているのではなく
体が守ろうとしている普通におこることなのです。
実はここが、多くの人が
ダイエットで誤解されているポイントです。
多くの人は頑張って「脂肪を減らそう」と
強い糖質制限をします。
でも本当は、体を調整する方が先なのです。