1.「逆算」するってどんな考え方?
私たちはふだん「今日これをしたから、明日はこうなるかな?」と
「今」から「未来」に向かって考えがちです。
これを「積み上げ(フォアキャスト)」と言います。
それに対して「未来」から「今」に向かって
考える方法が「逆算(バックキャスト)」です。
例えば迷路は、スタートから進むと行き止まりにぶつかって、
なかなかゴールできないことがありますよね。
でも、「ゴールからスタートに向かって」線を引いてみると、
正しい道がスルスルと見つかることがあります。
これが「逆算」のパワーです!
▼歴史的な例えでは、相当昔ですがアポロ計画があります。
昔、アメリカのケネディ大統領が「10年以内に人間を月に送る!」と宣言しました。
当時の技術では無理だと言われていましたが、科学者たちは「月に着陸するためには、何が必要か?」をゴールから逆算して考えました。
その結果、本当に月に行くことができたのです。
2. なぜ「逆算」がいいのか?
「逆算」を使うといいことがたくさんあって、メリットには次のようなことがあります。
・やるべきことがハッキリすることです。
・ゴールから戻って考えるので、今すぐ何をすればいいか迷わなくなります。
・ゴールに関係ないことに時間を使わず大事なことに集中でき、ムダなことをしなくてすみます。
・「未来の自分」を想像してから考えるので、やる気が出てワクワクすします。
・計画的な思考や行動が身につきます。
3. 逆算の進め方(4つのステップ)
次の4つのステップで進めていきますので、実際にやってみますか!
ステップ1:ワクワクする「ゴール」を決める
まずは、自分がどうなっていたいかを自由に想像しましょう。
「1年後、5年後、10年後の自分」や「75歳になった自分」を思い浮かべてみてください。
▼ポイント:
「今の自分にできるかどうか」は気にしなくてOK!
「こうなったら最高だな!」と思うことを書き出しましょう。
ステップ2:ゴールから「一歩手前」を考える
ゴールが決まったら、その直前にはどんな状態になっていればいいかを考えます。
▼例1:
「フルマラソンに出場することを目的として、健康的にダイエットを成功する」がゴールなら、
その一歩手前は「毎日10kmジョギングする」かもしれません。
▼例2:
「サイズが多く自分に似合ったきれいに見える服を着れるようになる」がゴールなら、
その一歩手前は「15kg痩せる」かもしれません。
ステップ3:さらに「その前」をさかのぼる
一歩手前の状態になるためには、その前は何をしていればいいでしょうか?
どんどん「今」に近づけていきます。
▼例1:
「10kmジョギングする」ためには「3kmを走れるようになる」
→「1kmを走れるようになる」という感じです。
▼例2:
「15kg痩せる」ためには「10kgを減らせるようになる」
→「5kgを減らせるようになる」という感じです。
ステップ4:「今日からできること」を見つける
最後に、今の自分ができる「最初の一歩」を決めて始めます。(ここが一番大事!)
▼例1:
「毎日30~60分、外に出て歩く → ゆっくり走る → 無理しない程度まで走ってみる」
「バランスのよい食事を食べる」など、今日からすぐに始められる具体的なことです。
▼例2:
「5kg痩せる」ためには「1kgを減らせるようになる」
→「糖質制限を取り入れて健康的に減らす」という感じです。
ただし、いくら逆算しても実行しないことには何も始まりません。
4. 今日からやってみる「実践シート」
自分のノートに、こんなふうに書いてみてください。
【わたしの逆算シート】
1. ゴール(未来の姿): 〇〇になりたい!
2. 3年後の自分: 〇〇ができるようになっている。
3. 1年後の自分: 〇〇を達成している。
4. 今月の目標: 〇〇をがんばる。
5. 今日やること: (ここが一番大事!) 〇〇を10分やる。
5. 大事なアドバイス
逆算をしていく中で、うまくいかないこともあるかもしれません。
そんなときは、次のことを思い出してください。
【ゴールは変えてもいい】:
途中でやりたいことが変わったら、また新しいゴールから逆算し直せば大丈夫です。
【今も大切にする】:
未来のために今をガマンしすぎる必要はありません。
楽しみながら進むのが、一番の近道です。
【小さな一歩をほめる】:
「今日やること」ができたら「今日もできた!」と自分をたくさんほめてあげましょう。
その積み重ねが、あなたを未来へ運んでくれます。
「未来の自分」から「今の自分」へのプレゼント。それが逆算思考です。
さあ、あなたの素敵な未来を、今から作り始めましょう!